藤岡真『白菊』

白菊 (創元推理文庫)

白菊 (創元推理文庫)

銀座にオフィスを構える画商の相良蒼司は失せ物探しを得意とし、テレビにレギュラー番組も持つ超能力タレント。しかしそれは、興信所による徹底的な対象調査と相良自身の鋭敏な推理力と話術によるインチキ能力だった。そんな相良のもとに、大学の助教授から「白菊」なる絵のオリジナル探しを依頼される。謎めいた絵の来歴を探すうち、依頼人は失踪し、相良は何者かに命を狙われる。事件の裏で何が起こっているのか……?
読者の予想を裏切って裏切って、裏切り続ける方向に展開していくストーリー。ねじれの形でいえば、前作『ギブソンISBN:4488017096 にわりと近いかも。これ、シリーズになるのならば続きもぜひ読みたいですね。