ジョイス・キャロル・オーツ(訳:大嶌双恵)『フリーキー・グリーンアイ』

フリーキー・グリーンアイ

フリーキー・グリーンアイ

シアトルの高級住宅地に暮らすピアソン一家。元プロフットボール選手で引退後は人気スポーツキャスターのパパと繊細で優しいママ。フランチェスカの生活は満ち足りたもののはずだった、のだが……。彼女の中に「イカれた緑の目」フリーキー・グリーンアイが産まれる。
ジョイス・キャロル・オーツヤングアダルト向け作品。家族という名の呪縛のせいでみえるはずのものがみえない、少女の心理がどうにももどかしい。具体的な描写がほとんどないにもかかわらず、ここまで凶暴な物語を書けるのはすごいことです。