山田風太郎『外道忍法帖』

313年の命を持つという15人の童女。彼女たちの体内にある15個の鈴があれば、法王の秘宝が手に入るという。切支丹の妖術を使う童女たちはどこに隠れているのか? 幕府の探索隊は伊賀忍者が15人。ひそかに秘宝を狙う由比正雪もまた15人の甲賀忍者たちを長崎に送りこんだ。伊賀・甲賀童女――15人×3チームの生き残りバトルがはじまった!

あらすじを読んだだけで想像はつくと思うが、とにかくばたばたと死にまくる。死んで死んで最後にあらわれるものがまたすごい。殲滅戦の果てに至る地平、そしてラスト数行の衝撃。やってることは他の忍法帖シリーズと同じなんですが、その形式を逆手にとって何か別のものを浮かび上がらせようとしたのかもしれません。