本田透『電波男』

mhk2005-03-18

ISBN:4861990025
しろはたの人の本。
キモメンは、どうせ手酷い扱いを受けるのがわかってる3次元恋愛をすっぱりあきらめて、オタクとなって2次元世界で萌えまくろうよ、という本。でないと、人を殺す可能性があるからな! ジャン・ヴォートラン『グルーム』(→感想)の平和的解決バージョン、というか。真剣な話、今世はとりあえず2次元のほうで、という生き方もアリだと思う。最初から負けが確定している戦いで無駄に傷つく必要はない。恋愛資本主義の洗脳から解き放たれ、自分なりの愛を追求していこう!
持たざるものはキレるか妄想するほかない、という結論が示される点において、カンニング竹山、前述のジャン・ヴォートラン、小川勝己らの芸風と共通するものがある。