僕の考えるブログ文章術 第3回:べつにmixiはパーティーじゃない/ブログという場は存外厳しい

米光一成さんの連載「ブログ文章術」:http://blog.excite.co.jp/blog-jutsu/979930/
を読んでふと思うところを書いております。

予定を変更して「べつにmixiはパーティーじゃない/ブログという場は存外厳しい」をお送りします。
前回、前々回の内容は、「あれ? 全世界発信なんかする必要なくない? 仲間うちでのやりとりだけでいいよ。ブログやめやめ」でした。たしかに、趣味が合う友人作りが目的で、それなりのコネクションが確保できたならば、mixiをはじめとするSNSでの交流のほうが気楽です。

べつにmixiはパーティーじゃない

しかし、SNSへの参加による「全世界発信」→「仲間うちでのやりとり」への移行が取り残された人間からの反発を招きやすい、というのは前回書いたこと。最近また更新されたらしいアンチmixiログなどはその顕著な例といえましょう。

mixiは多くの犠牲の上に成り立つものであり、しかもその犠牲とは厳密には「自分へのファン」である。
アンチmixiログ

うーむ、犠牲かー。
自分を例に挙げてみれば、今年に入ってここの更新が止まってる間もmixi日記はたまに更新してました。日記の公開レベルは友人の友人まで。数字だけで単純比較するならば、mixi日記を読んでいる人間の数はここの10分の1以下でしょう。
そして、それは「意中の人間」に向けての限定サービス、限られた友人だけを招いたパーティーというわけでもないんですよね。

ここで具体例を示すべく、自分のmixi日記から引用してみましょう。

スズキトモユの日記
2005年11月28日 20:34 (4) 飯

はじめて圧力鍋を使う。豚の角煮。
骨付きバラ肉が安かったので、2パック買ってきて作る。
彩りにいろいろ野菜を添えた。角煮はけっこう薄味になってしまったが、脂分は多いので後味がさっぱりしてよかった。

反省点
チンゲンサイが炒めすぎ

全体的にはわりと成功した。よかったよかった。

まあ、こんなレベルです。気楽だ気楽だといった理由、そしてこれを表に掲載しない理由もおわかりでしょうか。どうでもよすぎる内容なのです。

ブログという場は存外厳しい

先頃、映画『ホテル・ルワンダ』のパンフレットに町山智浩氏が寄稿した文章を巡り、ネット上で衝突がありました。

しかしこの衝突、「気がつくってもしかして不幸なことかも」のmahorobasukeさんが、どこかのSNSで書いてさえいれば、何の問題もなく避けられた衝突でありました。mahorobasukeさんの不幸は、ブログという場が、迂闊な文章を書く人間に対してけっこう厳しい場所であることを知らなかった点にあります。

ブロガーが最も身に着けるべきスキルは、卓越した文章力でもなく、個性的な発想力でもなく、不用意に叩かれたり荒らされたりしない、リスク回避の技術だと僕は考えます。

では、どうすればいいのでしょうか。

次回、第4回は「自分の書きたいことを書かない」をお送りする(予定)でしたが、「叩かれると痛い」でした。