オンライン文芸マガジン『回廊』vol.04
http://under-ground.hp.infoseek.co.jp/
秋山真琴さんが編集長を務める創作系オンライン同人誌。
http://d.hatena.ne.jp/sinden/20050420#1113998355
とのことなので感想書きますよ。
ユーザーインターフェイスについて
- HTML版用意してるのにpdf版と同じくダウンロード形式とってる意味がよくわからない。普通にアップして外部からリンク張って紹介できるようにしたほうがよいのでは?
- pdf版のメニューに各作品へのリンクがないのは致命的だと思われる。
- ぱっと見で分量がわかるように、原稿用紙換算枚数もほしい。
- 総じて、HTML版のほうがアクセシビリティ高く、快適であった。
- HTML版のテキストをいつも使ってる縦書きエディタにコピペして読みました。
特集:雲上りさいくる
- 六門イサイ「覚醒する世界」
- 「一ツだぜェ」(がーん) 最後の一文がこれではオチがどうついたのか、判然としないのでは? この尺でやるならば「赤蝉刀」うんぬんはおいといて、オチに向けて効果的な描写を重ねておくべきだと思う。
- 恵久地健一「天才論」
- なんといっていいものやら。冒頭の情景描写はもうちょっとがんばったほうがよい。
- キセン「チノアジ」
- 「紙は紙屑に隠せ」はさすがに初耳だ。逆にくずかごは探すんじゃないかなあ。オチまでの流れをきちんと意識しているのは評価。
- 六門イサイ「死線上の星」
- あの単語が出てきたんで、てっきり別のオチかと。「覚醒する世界」同様、おなじネタ使ってももっと効果的に書けると思う。あまりに平板である。
- 六門イサイ「SOUL RECIPE」
- なんで「一ツ」? がんばってはいると思うけど、やはり物語がない。なんとなく書いてあるだけで設定が有機的に結びついていない。ばらばら。
- 霧生康平「はじまりのエトランジェ」
- 「引きづり」? 物語ったり、記述したり、語ったり、忙しい。扉をくぐらせるにしてももっとほかの方法があるような気がするけど、まあ、まとまってると思う。(しかし、普通である)