太田忠司『黄金蝶ひとり』

mhk2005-02-11

ISBN:4062705680
いまごろ読む。ミステリーランドって、本当に子どもが読んでるのかよくわかんないシリーズなんですが、これはきちんと子ども向け。悪役に対してもきちんとフォロー入れてるあたりに児童文学魂を感じました。
海外旅行に出かける両親の留守に、山奥の村に住む祖父のもとに預けられた少年のひと夏の冒険を描きます。村に眠る秘宝をめぐり悪の組織と少年たちがいろいろ活劇したりと、とにかく楽しい。ナマケている太田忠司の代わりに原稿を書いたのは誰だ? という作者当ての趣向もあってまた楽しい。(当てられた人間がどれだけいるのか? とは思いますが)
太田忠司はたいへんよい仕事をしています。感心。