著:はやみねかおる/挿画:村田四郎『徳利長屋の怪』

徳利長屋の怪 名探偵夢水清志郎事件ノート外伝 大江戸編 下巻 (講談社青い鳥文庫)
isbn:4061485202
その後編。やたらにカッコいい居合いの超達人・中村巧之介をレギュラーメンバーに加えて、開国を目前に不穏なムード漂うお江戸は八百八町で教授がご飯を食べたり寝たりします。まあ、ところと時代変われど、いつもの。この人出すなら、いか様にでも盛り上げられそうな……だったり、なんだ、このへぼへぼ剣劇は!! と思ったり、れーちくん、きみは長崎くんだりから何しに来たのかね!? だったり、しょぼ可愛らしさが全開です。江戸城消失を扱った「徳利長屋の怪」のトンデモトリックは捻りが利いててよいですが、しかし、気づかんか。
人間というよりは名探偵なのが教授なんで、この夢水清志郎左右衛門と夢水清志郎は同一人物だと考えてもよさそう。たぶん、不死の存在なんでしょう。